猫の腎臓病 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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猫の腎臓病

日に日に寒さが増して本格的な冬が到来しましたね。寒くなると泌尿器系のトラブルが多くなります。そこで今月は、泌尿器系に関係のある「腎臓病」についてお話します。

腎臓はどんな臓器?

腎臓は老廃物を尿として「体外に排泄」し、必要なものを「再吸収」する役割を果たします。その他にも「体内の水分量の調節」「電解質の濃度の調節」「血圧の調節」「血液生成の維持」など体のバランスを一定に保つ機能を持ちます。

猫ちゃんに多い腎臓病ってどんな病気?

腎不全には「急性腎臓病」と「慢性腎臓病」があり、多くの猫ちゃんがかかりやすいのが慢性腎臓病です。気が付かないうちにゆっくり進行していき、徐々に機能が衰え、最終的に機能停止となってしまうのです。特に若い猫ちゃんより、老齢の猫ちゃんの方が慢性腎臓病になりやすい傾向があります。

どんな症状が出る?

腎臓の機能が低下すると、体のバランスが保てなくなるため様々な症状が現れます。一番初めに見られる症状は「多飲・多尿」です。徐々に「貧血」「脱水」「下痢・嘔吐」「食欲不振」「毛艶が悪くなる」などが現れ、さらに悪化すると、老廃物を体外へ排出することが出来なくなり、体内に毒素が溜まることによる病気「尿毒症」となり命に関わることもあるのです。

予防のカギはお水

腎臓病は治らない病気です。だからこそ「早期発見・早期治療」がとても重要になります。残りの機能の維持をするためには日頃のケアがポイント。特に寒い季節は飲水量が減るため腎臓に負担がかかりやすくなるので、冬場は飲水量を保つように心がけましょう。「冬だけウェットフードにする」「お水を少し温めて飲みやすくしてあげる」「水飲み場を暖かい部屋の中に移動する」など少し対策をしてみてくださいね。すでに腎臓病の子、老齢の猫ちゃんは寒い時期に悪化しやすくなるので、特に気にかけてあげましょう。

「お水を飲む量が増えた」「おしっこの量が増えた」などいつもと違うかどうか見てあげてくださいね。

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