胃捻転とは・・・？
胃が拡張し、捻じれてしまう状態を胃捻転といいます。大型犬で胸が深い犬種（ボルゾイ・コリー・シェパード・ゴールデンレトリーバーなど）で起こりやすく、胃捻転を起こすと血液が遮断されることから急激にショック症状を起こし命に係わることもある、とても怖い病気です。
原因は・・・？
明確な原因はわかっていませんが、ご飯の早食いやお水のがぶ飲みで、空気を一緒に飲み込んでしまうことにより胃が拡張します。その状態で運動をすることで胃捻転が起こりやすくなるのです。またストレスや加齢も原因の一つになることがあります。
症状は・・・？
・急激な腹部の膨満
・吐きたくても吐けない
・頻回なゲップ
・よだれを垂らす
・苦しそうな呼吸
・動くのを嫌がる
などが出てきます。
更に症状が進むと血流が阻害されるため「貧血」「チアノーゼ」「血圧低下」などが起き、ショック症状となってしまうのです。
気をつけること・・・
食後の急激な運動を避けましょう。お散歩や遊びが終わった後にご飯をあげるようにしてください。また、胃が拡張する原因になる早食いや一気食いを減らすためにも、1回の食事量を少なくして数回に分けてあげるなどの工夫が必要です。早食い防止用の食器なども数種類あるので、市販のグッズを活用してみてください。ご飯を食べた後に水をたくさん与えてしまうと、胃の中でご飯が一気に膨らんでしまうので、水のがぶのみにも気を付けてくださいね。