暑くなってきましたね・・・札幌でも寝苦しい日があるくらいの湿度と気温になっています。
この季節は皮膚病が増えます。皮膚表面がベタつきやすくなったり、細菌やマラセチアが増えやすい温度や湿度になったりすることが原因と考えられます。
■ 皮膚が赤い・かゆい・ブツブツ…それ、膿皮症かもしれません
犬の皮膚トラブルの中でよく見られるもののひとつが「細菌性膿皮症(のうひしょう)」です。皮膚の表面や毛根のまわりに**細菌(主にブドウ球菌)**が感染して起こる病気で、かゆみ・赤み・フケ・ブツブツ・脱毛などの症状が見られます。
ひどくなると膿がたまったり、かさぶたや皮膚のただれなどが起こることもあり、犬にとってとてもつらい病気です。
■ 膿皮症はどうして起こるの?
実は健康な犬の皮膚にも、ある程度の細菌は常に存在しています。しかし、皮膚のバリア機能が弱まったときや免疫が落ちたときに、細菌が異常に増えて炎症を起こしてしまうのです。
そしてそれができやすい場所があります。指やパッドの間、腋窩や内股などの皮膚と皮膚が密着するような場所がそれに当たります。そして意外と見逃されやすいのが「尾の付け根の肛門側」。
この部位のかゆみは肛門腺の違和感と間違われることもあります。ぜひ尻尾を持ち上げて付け根を確認してあげてください。