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どこから病気か・・・健診の意義

高齢になってから初めて来院される患者さんが増えてきました。体調が悪くなったから病院へ〜と言うのは自然な流れではありますが、なかなかその子本来の「健康」な状態がわからないと、微妙な病気の診断というのは難しいものです。

 

例えば・・・ご自宅のワンちゃん・ネコちゃんの体重の変化を気にしたことがあるでしょうか。例えば5kgの子が500g体重が変化したら、それは人間が5kgくらい体重が変化したのと同じくらいの変化です。「あれ?やせた??」と聞かれるレベルですよね。でもなかなか犬や猫のそうした体重変動に気づいてもらえることは少なく、例えば5kgあった子が3.5kgくらいになって初めて「最近なんか痩せてきて・・・」となることが多いように感じます。

 

特に大きな病気ではなくても定期的に通院して様子を見せてくれる子達もたくさんいますが、そうした子たちは食事の変更など大きなイベントがない限り「毎月ほとんど体重が変わらない」という子もたくさんいます。そういう子たちは体重の変化を見ているだけでも「あれ?元気もいいし食欲もあるけど体重が減ったぞ?」というのに気づくことができ、そこから詳しい検査をして異常が見つかったりすることもあります。症状がでてから病気に対処するのではなく、症状が出る前に異常を見つけて病気として認識される前に治療したり予防したりしてあげることができるのです。

 

これは血液検査でも同じです。過去に血液検査をしたことがあるという方に結果を教えてもらおうとすると「どこも異常はないと言われました」の一言で終わってしまうことがとても多いです。そうではなくて、同じ血液検査でも「何を検査して」「どう異常ではなかったのか」がとても大切です。「100以下が正常」という検査があったとして、3年前10、2年前15、1年前30、今回99という結果はそれぞれ見れば「異常ではない」となりますが、並べてみると「あれ?おかしいんじゃないか??」と気づくことができます。

 

そういう意味では、よく言われる「病院を使い分ける」というのも考えもので、「健康診断や予防をする病院」「病気のときにかかる病院」と使い分けることでせっかくの検査の積み重ねが「点」でしか判断できなくなってしまう事になります。ご家族で検査結果を確認・保管して正常・異常を判断できる場合はいいのですが、そうでない場合は異常があって病院にかかったのに「数値は正常」という判断になることもあるわけです。

 

ですから、「かかりつけ医」と言うのは、「診察する」とか「予防する」とかそういうことだけでなく「その子のデータを蓄積して微妙な変化に気づいてあげることができる」大切な役割であるといえます。

 

血液検査やレントゲン検査、その他健康診断などというものは、できるだけ検査結果を貰ったら大切に保管しておくようにして下さい。いつどこで役に立つかわかりませんし、大切な家族の記録としても意味があります。

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