犬の皮膚病 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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犬の皮膚病

夏を過ぎて寒いくらいになってきましたね。最近また皮膚の痒いワンちゃんが続けて来院。皮膚病は夏の暑いときか冬の乾燥した時期に多く、この時期は比較的少なかった気がします。

 

プードルのMちゃんは子犬の頃から続いているという皮膚炎での来院。それでも痒くなり始めは夏だったようなので、きちんと治りきらずにこの時期になってしまったみたいです。お話を聞くと生後すぐからあちこち痒く、色々やってきたけど良くならない・・・ということでした。

 

色々やってきたと言っても、外用薬を塗ったり、内服薬を投与したりというだけで、肝心の皮膚のケアはほとんどされてはいなかったようです。また皮膚の検査もしていなかったようで、アレルギーと言われてお薬を飲ませているということでしたが実際にはマラセチアの感染が重度であったりと、うまく皮膚の状態と治療があっていないことが治りが悪い原因だったようです。

 

皮膚病はよほど重症にならないとご家族にもその状況をご理解いただくのが難しい場合が多いのですが、原因にアトピーが関係していることも多く、一生付き合っていかなければならないもののことが多いです。手間が掛かったり費用がかかったりしますし、それでも完治することはなかなかありません。どのくらいの状態を目指してどうやって治療していくのか、ご家族がどこまで手間を掛けられるかによっても大きく変わってきます。

「目先のかゆみを取ってあげたい」場合はかゆみ止めなどのお薬が必要になることも多いですが、かゆみだけ採ってほうっておくと皮膚の状態はどんどん悪化していずれかゆみ止めだけではコントロールができなくなってしまいます。いかに原因を突き止めて、その原因を極力取り除いてあげられるか。皮膚病を治療していくには難しいパズルのような考え方が必要になります。痒みがでてから治療するまでが遅くなればなるほど、パズルが難しくなっていってしまいます。

 

それでも痒いのをみているのは辛いものです。できることを一つづつきちんとやってあげることが、結局は痒みを改善する一番の近道です。我慢しないでご相談ください。

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