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フードについての情報

皆さんはドッグフード/キャットフードはどんなものを使っているでしょう。
一般的には市販のフードや病院で扱っているフードというものが多いでしょうか。
病院で扱っているフードは、治療に使うような特殊なものを除いて栄養バランスがとれてそこそこの品質でちゃんと信頼できるような会社のものを選んで扱うようにしているつもりです。ドライフードと缶詰(レトルト)タイプのものがあります。

 

一般で手に入るフードにはびっくりするくらい安いものから、人間の食事よりずっと高いものまでありますね。ホームセンターなどで10kg単位で売られているドッグフードは信じられないような値段で売っていて、ちょっと本当に大丈夫かなぁなんて思うものもあったりします。またちゃんとしたメーカーのものでも日本で正規に売られているパッケージと違う輸入したようなフードの中には製造後の保管状態が良くないものもあるようで、きちんとパッケージにかかれている品質が保たれているかはっきりしないようで注意が必要です。

 

ホームセンターではペットコーナーの棚一面いろんなフードあるいはそれに類似するものが並んでいます。特にキャットフードの缶詰やレトルトタイプのものは、一般的に主食としてあげられる「総合栄養食」というものと、総合栄養食に変化を付けるための「一般食」というものがありますが、パッケージをちょっとみただけでは全く違いが分からないくらい似たような形で売られていて注意が必要です。「一般食」はそれだけ食べていては栄養バランスがとれないものにつけられています。

 

また、インターネットでちょっと調べるとびっくりするくらいいろいろなフードが売られています。
こういうので目立つのは、「無添加」とか「天然素材」などと書かれたもの。
たいてい既存のドッグフード/キャットフードの問題点を並べて、それと比べて○○ですよ!!などと書かれています。でも残念ながらペットフードには法的根拠のある表示というものがないため、「書いたもの勝ち」みたいな点が多くて、中身がどの程度本当に信用できるのか分かりません。
「△△獣医師推奨」って書いてあっても、実際の犬や猫の分野とほとんど関係のない獣医師だったり、既に現役を引退している獣医師だったりすると、そういった宣伝方法にさえ問題があるのではないかと思ったりします。

先日某フードメーカーの宣伝セミナーを拝聴しましたが、他のメーカーをけなすだけけなしておいて、自分のところは「人間が食べられるものだけで作っている」「自然食」と言っていました。それを何か証明できる方法があるのかと思ったら「うちの会社は信用できる」の一点張りで明確な根拠はない。そういっている人間の食品を扱っている会社がたくさんニュースで取り上げられていますよね。

 

手作りしているという方もいらっしゃいますよね。
犬や猫は人間とは必要としている栄養バランスが全く違うため(もちろん犬と猫でも違う)、人間の感覚だけで作ると「おいしくてもバランスが悪い」食事になってしまいます。毎食手作りするのであればきちんと栄養学を勉強する必要がありますが、厚さが5cm以上あるような分厚い本を一冊読まなければならないくらいの内容があります。
個人的にはたまに手作りしたり上記のちょっと微妙なおいしいドッグフードをあげるのを悪いとは思いませんが、すべてそれにしてしまうのはどうかと思います。きちんとしたメーカーが作ったフードが完全栄養食であれば、手作りしたりバランスが本当にとれているのかどうか分からないフードはファーストフードのようなもの。その辺りをちゃんとしてあげられればたまに変わったものを食べさせてあげるのもいいんじゃないでしょうか。

あくまで健康なコであればですが。

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