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皮膚のできもの

体の表面のしこりは、ご家族が家で気づきやすい異常の一つです。しかし、見つけてびっくりしてすぐに来院される方もいれば、こんなもんかな?と様子をみる方もいます。同じようにみえるしこりでも様子を見てもいいものと様子を見てはいけないものとがありますが、では今それを見つけたらどう判断すればいいでしょう。

基本的に、しこりをみたり触ったりしただけでどんなものかを確定することはできません。ある程度どういうものかを想定することは可能ですが、確定することは不可能です。では、病院ではそれをどうやって調べていくでしょう。

まず、ある程度できている場所やでき方をみて、どのようなものかを推測します。そしてそれを確認するための検査を行います。検査は原則体への負担が少ないものから行います。そのため、まず実施するのは「針生検」です。

針生検は、細い針をしこりに刺して、採取されたごくわずかの内容物を顕微鏡で観察することで、しこりが何なのかを調べます。腫瘍なのか、炎症で腫れているのか、何かが溜まっているのかが分かることがおおく、「何も採れなくてわからない」場合もありますが、その場合も「何も採れないような何か」であることが推測できます。腫瘍の場合には「悪性のものの可能性が高いか」「良性のものの可能性が高いか」もある程度わかりますし、腫瘍の種類によってはこれだけで診断が付く場合もあります。

針生検はあくまでしこりの一部を採って調べているだけなので、そこから得られる情報が正しいかどうかを判断することが重要です。「良性のもののようだ」と判断しても短期間で大きさや形が変化する場合には、本当に良性のものなのかどうか確認する必要があります。また、いくつか似たようなしこりがある場合には、その中のひとつだけを検査するのではなく、すべてをまんべんなく検査する必要があります。10個のしこりの中で一つだけが悪性腫瘍ということもあるからです。

 

針生検で診断がつかない場合は、もう少し検査材料を増やす必要があります。小さなものであれば通常は「切除生検」を行います。しこりそのものを手術で切除し、その塊を使って「組織診断」を行います。多くの場合はこれできちんとした診断がつきます。大きなものや、切除により体の機能に問題が出るような場所にできているものの場合は、しこりを全部取るのではなくその一部を採取して組織検査を行う場合もあります。何れにせよ全身麻酔や手術が必要になることが多いですが、針生検よりもずっと多くの情報が得られます。小さなものの場合は適切に切除できれば結果的にそれで治ってしまうことも多いので、診断と治療を同時にできる方法として行う場合もあります。

 

針生検で診断がついた場合・・・

悪性腫瘍の場合は、多くの場合はしこりの周りに「マージン」と呼ばれる正常組織を多めにつけた状態で切除します。それを組織検査することで、切除した部位に悪性腫瘍が残っていないかどうか、悪性腫瘍の中でもどういう種類のもので今後どうなることが予測されるのかなど、いろいろな情報を得ることができます。

良性腫瘍の場合は、大きさやできている部位にもよりますが、マージンをそれほどとらずに手術をしたり、レーザー蒸散のような全身麻酔をしない方法で治療したり、場所や大きさによっては定期的なチェックだけで様子を見る場合もあります。腫瘍以外のものの場合も基本的には同じような処置をします。

 

 

何れにせよ、大切なことは「きちんと診断をつける」ことです。「大丈夫そうかなぁ」と思っていたものが大きくなってしまい、最初なら手術できたものが手術できなくなってしまったり、手術に大きな負担を伴うようになってしまったりすることもあります。小さなものでも異常は異常。放って置かないできちんと確認をしておきましょう。

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