がんと食事 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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がんと食事

がんになってしまったら、少しでも抵抗力をつけてがんと戦う事ができるようにしてあげたいと思いますよね。

基本的には、どんなときでもバランスよく栄養を取ることが一番なので、極端な食事は(もう食べられる期間が短いと思われるときを除けば)おすすめしませんが、「リンパ腫」のときだけはちょっと話が違います。

リンパ腫では、がん細胞が「糖質」を栄養源にすることがわかっています。なので、糖質は制限したほうがいいでしょう。

かわりに、脂肪を栄養源にします。脂肪はがんが利用しづらい栄養源です。犬や猫は脂肪分が好きなので、食欲が低下しているときにも利用しやすいでしょう。ただし、太りすぎたり、お腹を壊したりしないように、脂肪の材料には注意してあげてください。

魚類に多く含まれる脂肪酸は、がんに対して良い働きが期待されています。そのため、脂肪を多く含む材料として魚や魚油を使うといいでしょう。ただし青魚は合わない子もいますから、急にたくさんあげないように、少しずつあげてみてください。

タンパク質も重要です。筋肉が減らないように、良質のタンパク質をきちんと摂取させてあげることが大切です。

良質なタンパク質と魚油を豊富に含む食材として、マグロの「トロ」がいいと言われています。質の良いドッグフードにトロをトッピングしてあげるのがいいかもしれません。

それじゃあ・・・と、トロや魚油の豊富な魚ばかり食べさせたら、がんに対しては効果的かもしれませんが、犬や猫の栄養としては極端になってしまい、長期間健康状態を保つのが難しくなってしまいます。特に完全に手作りフードにしようとすると、ビタミンやミネラルが不足して健康を害することになります。

まず大切なのは、体を作る栄養を過不足なく摂取すること。そのうえで、少しでもがんと戦うことができるような工夫をするのが一番です。

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