狂犬病予防注射・・・うたなくていい時があるの? | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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狂犬病予防注射・・・うたなくていい時があるの?

毎年この時期になると、「近所の犬は高齢だから狂犬病のワクチンをうたなくてもいいと言われたといっていたけど、うちの子はどうなの?」という方がいらっしゃいます。

狂犬病ワクチンの接種は「狂犬病予防法」という法律で決まっており、その法律の中では「すべての犬に接種が必要」という決まりはありますが「例外的にうたなくてもいい」決まりはありません。つまり、「うたない」という選択肢はないことになります。この法律は日本で撲滅されている狂犬病が再び入って来ないように守るためのものでもあり、守らない場合は罰金が課されます。

 

そもそも接種していない「高齢の」犬が何歳なのかもわからないわけですし、どうしても接種できない事情(接種することで死んでしまうような副作用が出る可能性がある場合などでしょうか)が他にあるかもしれません。獣医師は狂犬病予防法を守るのも重要な仕事のひとつなので、「高齢だから」というだけの理由で接種しないということはありえないので、何らかの特別な事情があるのでしょう。

 

そもそも接種しないメリットというのは、上記のように「命にかかわるような副作用が出る場合」以外はありません。法的に問題ですし、万が一犬や人を(噛まないまでも)傷つけたり飛びついたりしたときに訴訟問題になるリスクがありますし、本当に狂犬病が日本国内で発生したときにワクチン接種していない犬は殺処分になる可能性もあります(感染の可能性のある犬を隔離する必要はでてしまいます)。地震などで避難する際に「家族と同様だから」と言っても、きちんと責任のある飼い方をしていないとみなされたら同行避難することもできないかもしれません。そんなデメリットがたくさんある中で、「うたない」という選択肢はむしろないと思います。

うちの犬ももう12歳を過ぎましたし、悪性腫瘍で片側の腎臓を摘出していますが、元気に散歩にも行けるので今年も狂犬病予防注射を済ませました。ダニの予防薬もつけました。暖かくなってきたから、これで心配なく散歩にいけます(^^)

 

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