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尿蛋白の意義

尿検査を定期的に受けていますか?

尿検査には「出血がある」とか「尿糖がでている」とかだけではなく、もっと多くの情報が含まれています。

例えば異常なミネラルが尿中にでていないかとか、尿が異常に薄くないかと言ったことが病気の早期発見につながることもあります。

最近では2018年7月にあった発表では、腫瘍性疾患の犬の約半数に蛋白尿が認められるということがわかったそうです。

 

尿中の蛋白は様々な理由で出現しますが、その蛋白の中でも「尿蛋白クレアチニン比(UPC)」を上昇させる蛋白は、持続すると腎疾患の進行や死亡のリスクを高めるため、重要な検査項目の一つです。このUPCの上昇はこれまでリンパ腫、乳腺癌や骨肉腫でも高くなることが報告されていました。

それが今回の調査では、様々な腫瘍性疾患の調査で、明らかな蛋白尿がみられた子が15%、基準値を上回るがそれほど高くない蛋白尿が36.7%だったということでした。

 

これが、「UPCの上昇がみられたらすぐに”がん”」ということにはなりませんが、高値が続く場合に「がんも考えなければならない」ことは忘れずにいなければなりません。

 

皆さんの愛犬は尿検査を定期的に受けていますか?そしてその結果をちゃんともらっていますか?今一度見直して、UPCの評価をしてみてくださいね。

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