歯周病の処置 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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歯周病の処置

先日は8歳のダックスフント、Cちゃんの歯周病治療を行いました。

Cちゃんのご家族は歯磨きなどもしてくれており、パット見それほど歯の状態が悪いようには見えません。

 

 

 

麻酔をかけて口の中を検査すると、奥まできちんと葉を評価することができます。実際にはこの見えている一番奥の葉よりさらに奥にもう一本歯があります(写真だとどうしても見えません)。下の歯も同様です。

 

 

これは右側ですが、一番奥の部分です。

 

この一番奥は、
・見えにくい
・磨きにくい
・唾液が出る場所が近くにありミネラル分が多い
などと言った理由から、犬では一番歯石がつきやすく、歯周病になりやすい部分です。

実際、普段から歯磨きしてもらっているCちゃんの歯は前の方はしっかりしていて歯石取りだけで住みましたが、この部分はレントゲンを撮ってみると顎の骨が溶けてきていて、抜歯が必要な状態でした。
実際の処置の際には右上の奥を3本、左上の奥を3本の計6本に加え、前歯がだいぶ弱ってきていたので周りの歯に歯周病が広がらないうちに処置をしておこうと8本(前歯は上下全部で通常12本あります)の合計14本を抜歯しました。

抜歯の後は歯周病で悪くなっている顎の骨をきれいに取り除き、歯肉の粘膜を使って抜歯した穴をきれいに塞ぎ、残っている歯をきれいにして・・・終了です。

 

抜いた歯は、看護師さんがいつもきれいに並べてくれます。

 

 

 

 

 

 

奥歯は根が3つに分かれているためそのまま抜くことができないので割って抜くため、実際の歯の数より部品が多くなってしまいますが、ちゃんと分かるようにまとめてきれいにしてくれます。どの歯にどのような治療をしたのかわかるようにして、退院の際にお渡しするようにしています。

 

これだけ大きな歯を複数抜くと、それなりに痛みが出たり腫れたりすることもありえます。そのためCちゃんは翌日まで入院して痛み止めの注射を点滴して過ごしました。元気に吠えられるくらい痛みは少なかったようで、元気に帰っていきました\(^o^)/

 

最近では「無麻酔」を謳った歯石除去を行う施設があるようですが、日本小動物歯科研究会や米国獣医師か学会からその危険性について公式な表明がなされています。

以下をご覧ください。
http://sa-dentalsociety.com/news/dental%20scaling.pdf

無麻酔の処置でできるのはあくまで「見える部分の歯石を取る」ことであり、歯周病治療としての「歯周ポケット内の処置」は不可能であるため、そもそも医学的な処置ではありません。処置に伴う痛みや、抑えられて無理やり処置をされる恐怖感、ストレスもあります。また無麻酔では取りっぱなしで表面の研磨も不可能なため、処置後の歯垢歯石の再付着も早くなってしまいます。

当院ではこうした理由から、無麻酔での歯石処置は推奨しておりません。

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