猫と通院のお話 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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猫と通院のお話

当院では犬と猫の診察をしていますが、全体的には犬のほうが多く、猫のほうが少ない日が多いです。

犬のほうがお散歩のついでに日々のケアに来院される方もいたり、狂犬病の予防接種等予防できる病気が多いため、来院する機会が多いということもあると思いますが、よく言われるのは「ねこを病院につれてくのは大変」ということ。

連れて行こうと思ったら隠れて出てこない・・・なんて話も聞きます。

 

 

 

 

しかし、症状に早く気づいていたのに「連れて行くのが大変」と思っているうちに体調が悪くなってぐったりして・・・となっては困りますね。

猫の中にも、病院に来るとかごから出てきてゴロゴロ言いながら挨拶をして・・・と言う子もいます。こういう子達は普段から触られたりするのが好きということもありますし、初対面でも怖がらず好奇心が旺盛ということもあります。また健康診断や健診で病院に来てくれているこは「病院=痛いところ」と思っていない場合もあります。

つまり、普段家族しか関わりがなく(お客さんが来ても隠れちゃうタイプ)、具合が悪いときしか病院に行かない(あちこち触られて注射まで・・・)猫ちゃんが病院嫌いなのは仕方がないところもあります。

 

ですから、いかに病院好きになってもらうかは
1.いろいろなことに慣らしておく
2.病院=怖いところにしないようにする
ということになります。

 

1.まず大事なことは、いろいろな新しいことを怖がらないような性格になってもらうことが理想です。猫が新しいものを怖がらずになれやすい「社会化期」は生後2ヶ月程度までで、それをすぎると徐々に警戒心のほうが強くなります。ですから子猫のうち(おそらく初めて動物病院へ行って検診したりワクチンしたりする時期)に怖い思いをさせないようにすることが一番ですし、可能であれば何度か動物病院へ行ってかまってもらったり、キャリーケースや移動に鳴らすということも有用でしょう。

もちろん、動物病院以外に慣らすために、車に乗せたり、いろいろな人に遊んでもらうと行ったことも有効です。

また、キャリーケースを怖がらないように、普段から寝床や遊び場所代わりに使えるように室内に出しておくというのも有用です。動物病院に行くときだけキャリーケースを出してくる・・・という方法だと、キャリーケースが出た瞬間に緊張してしまう子もいます。キャリーケースは通院のときだけでなく、万が一の災害時のシェルターとしても使えるように、普段から家の一部として入って安心できる場所にしておくのがいいでしょう。

 

2.成長が進むにつれて警戒心が出てきます。子猫の頃に慣らすことがうまくできなかった場合でも、できるだけ怖くなく病院を利用できるよう工夫することができます。

・キャリーケースは上も横も開くタイプにする・・・出したり入れたりがしやすく、無理に押し込んだり引っ張ったりする必要がなくなります。上下分割できるものだとなお使いやすいですね。

こういうのが一番です →→→

・バスタオルなど家の匂いがついているものを一緒に入れる。

・キャリーケースに入れたらタオルを掛けるなど外から見えないように、ちょっと薄暗くしておく。

・キャリーケースの取り扱いは優しくする。

・病院についたら車の中でお待ちいただくことで、他の猫や犬の気配を感じなくてすみます。順番が来てからお入りいただくように、はじめに家族が受付を済ませておく。

・猫を連れて行く家族がリラックスしていることも大切です。通いやすく相談しやすい動物病院を見つけておくことも大切ですね。

 

病院側も、猫の診察の際はできるだけその子に負担がかからないように、怖がらせないように気をつけていますが、どうしても嫌な、あるいは痛い処置をしなければならないこともあります。猫好きな私としては嫌われることはしたくないのですが・・・

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