子犬と不妊手術 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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子犬と不妊手術

さて家の子犬たちも生後半年になりました。

この頃になると、永久歯はほぼ全て萌出し、骨格の成長も終わります(小型犬の場合)。

うちの子犬(そろそろ子犬とも呼べなくなりますが)たちは雌なので、6ヶ月をすぎると発情が来てもおかしくありません。将来的な病気の予防のことを考えると、一度も発情が来る前に不妊手術をしたいと考えているので、このタイミングに向けて準備をしていました。

初回発情前に不妊手術をしたほうがいい理由は乳腺腫瘍の予防効果があるからです。これについては長くなるので別項目で記載することにします。

また、この時期の不妊手術がいいのは、永久歯の生え具合を確認できるためです。これについてもこのあと別項目で述べることにします。

うちのコたちは生後6ヶ月を少し過ぎたちょうどいい時期に手術できるように、事前に血液検査や胸部レントゲン検査を実施して健康状態の確認をしました(手術前にどこまで検査をするかは獣医師やご家族の考え方によると思いますが、当院では健康な若い犬の手術をお受けいただくにはこれらの検査も合わせてお受けいた空いています。また事前の身体検査で乳歯が残っていること、歯の数が(見えているところには)少ないことも確認していました。

そして当日。朝ご飯を抜いて(安全に麻酔をするには通常12時間の絶食が必要です)手術に望みます。

獣医師には二通りあるようで、「うちのコは自分で手術したくない」というタイプと「うちのコこそ自分で手術してあげたい」というタイプだと聞いたことがありますが、私は後者。普段から手術の際にはコストや人員、時間などに妥協せず、「うちのコにしてあげるのと同じ内容で」すべての子にするようにしているので、自分がやるのが「最高」の方法だと思っているからです。

結果的にうちのコたちはふたりとも、永久歯が埋まっていたり、乳歯が残っていたりしていろいろな処置が必要になり、不妊手術よりもそちらのほうが時間がかかるくらいで苦労しましたが、無事に麻酔・手術を乗り切ることができました。

不妊手術後は傷を保護する必要があり、当院ではエリザベスカラーの無償貸出、あるいは術後服をご購入いただくようにしています。今回うちのコたちは頑張ったので(頑張ったのは私とスタッフなのですが・・・)、エリザベスカラーより過ごしやすそうな術後服を用意してあげました。

翌日にはちゃんとご飯も食べてくれて一安心。

いつも一緒なのですがご飯のときだけ仕切って別々にあげています。

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