このたび新しい治療装置を導入しました。「半導体レーザー」というその機械は、診察・治療・手術などに幅広く活躍します。
たとえば、椎間板ヘルニアの腰の痛みや関節の痛みに。専用の装置で組織の奥まで到達したレーザー光は細胞に吸収され、光化学反応を起こします。これにより血行の改善、炎症の抑制、痛みの緩和、組織の修復など様々な効果をもたらします。
また、体表の良性の小腫瘤に対して、無麻酔で蒸散させることができます。レーザーで高温にしたチップを接触させることでしこりを瞬時に気化させます。処置の前にしこりが「良性」かどうかの検査(針生検や場合によって組織生検)を行い、処置が適しているかどうかの判断をきちんとしておくことが大切です。
小さなものでは処置後1~2週間できれいになくなる場合が多いですが、大きなものでは数回の処置が必要になる場合もあります。
この他にもさまざまな活用法のある機械です。有効に活用できるように、いろいろ勉強したいと思います。