高齢化問題 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

高齢化問題 | すぎうらペットクリニック

011-887-4880
アクセスマップを見る

36号線と滝野御陵線の交差点から御陵線を南西に200m

Informationいぬとねこのための情報

高齢化問題

犬も猫も長生きをするようになりました。生活環境や食事の改善、医療技術の発展など、人間の高齢化と同じような理由だと言われていますが、それにともなって様々な問題も起こるようになっています。

 

何回かに分けて、高齢化に伴う病気について書いてみたいと思います。

 

例えば運動器疾患。腰が痛い・膝が痛いは人間だけではありません。まちなかでお散歩をしている犬を見かけるとついつい目が行ってしまいますが、足をかばいながら歩いている子が結構たくさんいます。その中でご家族に気づいてもらって病院できちんと診断・治療を受けている子はどのくらいいるのでしょうか。

病院に来るときは「足をつかない」「引きずっている」などといった理由での来院が多く、いつからか、どのくらいかはその子その子で大きく違います。骨が折れているような極端なものを除き、間欠的に昔から症状が見られるような場合もあります。何年か前に一度痛め、その後のケアが一切されないまま過ごして病状が進行しているような場合もあります。

 

健康に見える子でも、来院した際に膝蓋骨脱臼や関節の軋轢音などが見つかる場合もあります。先天性のように見える膝蓋骨脱臼でも「これまで病院でも指摘されたことがない」ということもありますが、早期に見つけて体重管理や生活環境の整備をするだけでもその後の予後が大きく変わる場合もあります。きちんとした健康診断を病院で受けておくことは非常に大切です(ワクチン接種等の場合にはきちんとした身体検査をしてくれる病院が多いとは思いますが、中には「毎年ワクチンを受けていたのに一度も言われたことがない」と言う子もいます。その場合に「前の年まで全く問題なかったのに今こんなに??」と疑問に思う場合もあります。

 

犬や猫は基本的に痛みを隠そうとします。「なんか変だな」と人間が気づいたときにはそれなりに症状が進行していることが多いので、あまり様子を見すぎずに早めに病院を受診することをおすすめします。

 

そういえば犬や猫では「肥満」「超肥満」をよく見かけます。「足腰を痛めるから痩せてくださいね」と言っている間は全然体重が減らず、いよいよ痛めてから「ダイエットを頑張ってみる」となることもありますが、痛めてからダイエットしても治るわけじゃないし、痛い状態では運動するわけにも行きません。体重管理は生涯に渡って健康に歩けるかどうかを左右する要素でもありますから、家族で相談してきちんと計画的にダイエットしてあげてください。ダイエットするために必要なことは病院で聞いてくださいね。

いぬとねこのための情報一覧へ >