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胆泥症

人間でいう胆石、犬では胆泥症と呼ばれることが多いですが、最近は健診や他の病気の検査の際に見つかったりすることもあり、増えています。

 

ごく初期の胆泥症についてはどこまでが異常でどのような治療をするのかがいろいろ議論されていますがまだあまりはっきりしたものはありません。しかし最近立て続けに比較的ひどい胆泥症の手術をする機会がありました。

 

ヨークシャー・テリアのRくんは以前から胆泥症がrimg3044あったので経過を見ていましたが、この一年でだんだん進行していよいよレントゲン写真にこんな大きく写るようになってしまいました・・・。

 

このままでは今後色々問題が生じることが予測されましたので、手術をすることになりました。胆嚢が破裂したり重度の閉塞を起こしたりすると手術のリスクも高くなりますが、Rくんは幸いこれまで経過をきちんと追っていたため、適切な時期に手術を行うことができました。

 

摘出した胆嚢はこちら。

 

rimg3043

 

本来は液体が入っているのですが、砂利が大量に溜まっているような感じ。

そもそもこういう状態になる子は肝臓に問題も抱えている場合も多く、一緒に肝臓の検査も実施します。

 

 

胆嚢の手術は、経過や本人の体調、その他いろいろなことを考慮して手術の必要性や実際の手術方法などを検討します。「胆嚢がおかしい」「血液検査で肝臓の数値が変」と言われたら、放っておかずにきちんと経過を追って下さい。数ヶ月、数年して手術が必要になることも多いので、きちんとそのタイミングを見逃さないようにしておくことが大切です。

 

術後落ち着いて寝ているRくん。順調に行けばすぐに退院できそうです。

 

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