暑くなりましたね。
札幌はそろそろフィラリア予防開始の時期です。フィラリア予防薬は「事前に飲ませて感染を予防する」ものではなく、「虫下しを飲ませることでフィラリアの感染が成立しないようにするもの」です。ですからあまり早く飲ませても意味はありません。蚊が吸血を始めてフィラリアが犬の体内に入るようになってから1ヶ月程度した頃が投薬の開始時期。当院では7月15日頃をおすすめしています。
また、上記のような薬の特性上、フィラリアが最後に犬の体内に入ってから1ヶ月程度してから最後の1回の投与をする必要があります。この数年の札幌の気温の推移を見ると、10月中旬までフィラリアの感染が成立することもあります。そのため、最後の1回の投与は11月15日を過ぎてからをおすすめしています。
最後の投与の頃には寒くなっていて「蚊なんていない」という事になりますが、犬の体内に入ったフィラリアにとっては天国。その後翌夏まで駆虫薬が投与されないままになると、心臓に寄生虫が寄生して命にかかわる事になりかねません。
お薬の投与開始・終了の時期をお忘れないようにお願い致します。