交通事故 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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交通事故

以前診察をしていると「助けて!!」という叫び声とともに犬を抱えた女の子が駆け込んでくる・・・ということがありました。

抱えている犬をチラッと見ると頭をだらっとたれて、口のなかは真っ白。
ぱっと見ただけで緊急状態なのがわかるような状態。

「どうしたの?」「車にはねられた」
という言葉だけ聴いて犬を預かって抱いてみますがぐったりしてまったく意識がない状態。
すぐに気道確保のため気管チューブを入れようと試みますが、気道の中から血液が逆流してきて奥が見えない。
ガーゼでぬぐって気管の入り口を見つけてチューブをいれ、奥の血液を吸い取って人工呼吸を開始。心臓も動いていないので心臓マッサージを始めながら緊急薬の投与。

犬を連れてきた女の子はかなり錯乱状態で、一緒に来た家族も何が起こったかあまりわからない様子。
ちょうどこの日が1歳の誕生日というパピヨンの男の子は、腹部に打撲の後がありますが出血するような外傷はなし。何とかならないかといろいろ手を尽くしましたが残念ながら心臓が動き出すことはありませんでした・・・。

暫くして仕事から急いで戻ってきたお母さんが来て、病院に来たときの状況とどのような処置を行ったかを説明させていただき、女の子がパピヨンを抱っこして帰っていきました。かなり動揺していた女の子が心配でしたが、家族がついているのでお任せすることに。

どうやら家から道路に飛び出して通りがかった車に飛び込んでしまったよう。
路地をゆっくり走っていた車とはいえ小型犬にとってはかなり大きな物体との衝突。
さっきまで元気だった愛犬の変わり果てた姿に呆然とする家族も本当にお気の毒ですが、まったく関係なく飛び出してきた犬とぶつかってしまった車を運転されていた方もどうしていいか分からなかったに違いありません。

法律上はこの場合犬が飛び出してしまった家の方に責任があるんですね。
管理がきちんとできていなかったということになります。

最近はそれほど見なくなりましたが、リードをつけずに散歩しているワンちゃんや出入り自由にしているネコちゃん。いつも危険が隣り合わせであるということを考えて、やめてあげて欲しいものです。

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