昨年秋の地震の後、また「マイクロチップってどうですか」という質問を受ける事が増えました。
マイクロチップは個体識別番号の入った小さいカプセルを皮下に埋め込み、専用のリーダーで読み取ることができるようにするもの。鑑札と違って首輪などにつけておく必要がないため邪魔じゃないし、いざというときに取れちゃって役に立たない・・・なんてこともありません。
人間と違って個体識別のしづらい犬・猫の保険でも、マイクロチップをいれていると割引になるなんてところも出てきましたね.
以前は海外渡航の際に必要な人だけが入れるものという感じがありましたが、最近は災害があったときのためにつけておきたいという方も増えてきました。先日はペットショップで購入した段階ですでにマイクロチップが付いているというかたもいらっしゃいました。本来はそのようにして迷子の防止とともに捨てられてしまう犬・猫が減るような監視としての機能も期待されているようですね。
少し前まではこのリーダーが普及しておらず、迷子になったときにせっかくマイクロチップが入っていても気づいてもらえない・・・ということも考えられたため、時期尚早としてあまりお勧めしていませんでしたが、今はリーダーが普及し、付けるメリットの方が大きくなってきています。当院でもリーダーの導入とともに処置をさせていただいています。
これが体内にいれるチップの本体。
太めの注射針の中に入っていて、背中に注射するように挿入します。少し太いので通常の注射よりは多少痛みが強かったり少しの間後が気になったりしますが、局所麻酔は必要なく(というか、局所麻酔のために注射するのと同程度の刺激のためする意味がない)、注射後気にすることもほとんどありません。
うちの犬や猫にももちろん入れています。迷子になったら困りますからね。