動物病院には、様々なものを食べてしまった犬や猫が来院します。
食べてしまうものは大きく分けて「人が食べるもの」と「人も食べないもの」。
人が食べるもので問題になるのはチョコレートや玉ねぎ、ぶどうのように、人間は大丈夫だけど犬や猫では命に関わるもの。その他揚げ物などはお腹を壊したり、ひどいと膵炎のもとになったりしてやはり命にかかわることがあります。
人も食べないものは、ティッシュ、ビニール袋、焼鳥の串、消しゴムなど、食べる子はなんでも食べてしまいます。厄介なことにレントゲンにうつらないものも多く、「食べたかもしれないけどわからない」などと言った場合が一番困ります。そして実際に食べてしまっていた場合はどれも手術をして摘出するなど大変なことに発展します。
以前「服のチャックを食べてしまった」というワンちゃんが来たことがありましたが、金属のチャックはレントゲンを撮るときちんと写っていました・・・
食べたのは数日前とのことでしたが、しっかり胃の中に残っていて、なんだか着ぐるみを着ているみたい・・・と笑ってもいられず、内視鏡で摘出をすることになったのでした。
人間の子供でも誤食事故は結構あるようですが、犬や猫は「成長したからそういうことをしなくなる」ということは残念ながらありません。人間が気をつけてあげなければなりません。