歯周病のキケン | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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歯周病のキケン

3歳の犬の80%がかかっていると言われる歯周病。実際に病院で見ているとそれ以上に歯周病の犬は多いのですが、「歯周病」という認識がご家族と獣医師とで大きく違うと感じます。

 

一般的にご家族が「歯周病」と感じるのは、おそらく「口が臭い」「歯がグラグラしている」などといった、普段感じることのできる異常がみられたときだと思います。

でも、動物病院で診察して「これは歯周病ですよ」と言うのはそれよりもずっと前の段階。歯肉の端が赤くなり始めたあたりからです。

←これでも立派な歯周病

 

この段階ではちらっと見ただけではあまり違和感が感じられないかもしれませんが、歯周病が「治療して治る」のはこの段階まで。ここを逃すと治療しても治ることはなくなり、現状維持〜悪化を遅らせる治療をすることになります。さらに歯肉が後退したり歯がぐらついたりしはじめたら、後は抜歯をするしかなくなってしまいます。

 

 

歯を支える顎の骨がぼろぼろになってしまった状態。こうなるともう抜歯が必要。
(シュナウザーMちゃん 12歳 初めての処置)

 

 

 

歯周病が恐ろしいのは、「いま」はにおいがするだけだったりするものが時間経つとどんどん進行すること。どんなに頑張っても1年後、2年後はいまより確実に悪くなっていってしまいます。

10歳前後で「高齢だし、麻酔はやだなぁ」と漠然と考えて処置をしないと、3年後、5年後により高齢で麻酔のキケンが高くなってから、ひどい歯周病に悩まされることになります。

 

歯周病の直接の大問題

歯がグラグラして出血が止まらなくなってしまっている(ダックスフントBちゃん 14歳)

 

 

 

 

もろくなった下顎が折れてしまった
(ダックスフントCちゃん 14歳)

 

 

 

 

 

 

 

この他、歯周病が原因で
・心臓病
・糖尿病
・腎臓病
その他多くの病気がおきたり悪化したりすると言われています。

 

歯周病治療は「もうどうしようもないから抜歯」という治療をする時代ではありません。そうならないように先手をうって1〜数年に一度、全身麻酔下で歯石除去と歯周病のケアをしてあげることで、一生歯をきれいに保ってあげることができます。

 

顎の骨も比較的しっかりした状態
(チワワRちゃん 10歳 2〜3年毎に全身麻酔下での口腔内処置を実施)

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