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歯周病

今朝の新聞に、歯周病についての記事がでていました。

人の医療では、歯周病を起こす細菌が様々な病気の原因となっていることが分かっています。吸引して気管に入れば肺炎のもとに、血液に入れば糖尿病や腎臓病、心臓病の原因になったり、細菌では認知症の原因にもなるのではないかと言われているようです。

そう言えば犬でも寿命が伸びるようになって、認知症を疑う症状が出る子が増える傾向にあります。歯周病に罹患している犬・・・しかも人間の歯周病から見ればかなり重度の・・・がたくさんいることから考えると、いろいろな病気のもとになっている可能性は考えられます。

歯周病菌は「嫌気性菌」と言って、空気の少ないところを好む菌です。そんな菌がどこで増えるかと言うと、歯と歯茎の間の溝の中。健康な犬ではこの隙間が1〜2mmしかなく、その溝の中には免疫力のある液体といわゆる善玉菌が住んでいます。しかし歯石や歯周病によりこの溝が破壊され、隙間が4mm程度まで達すると、この部分に歯周病菌が増えるようになります。増えた歯周病菌は溝をより深くしていき、最後は顎の骨までボロボロにして歯が動揺するようになります。

 

 

歯周病治療は「歯石を取り除く」ことが目的ではなく、「歯周病菌が住み着く深い溝をなくす」ことです。歯石の除去はその一つに過ぎません。溝の中をきちんとクリーニングし、深い溝が浅くなるような処置をしたり、それができない場合は歯肉の切除や抜歯をします。

いくら歯石を取り除いても、きちんと対処できていなければ歯周病は進行してしまいます。

病院で行う「口腔内ケア」は、「今の見た目を綺麗にする」ことや「臭いをなくす」ことも目的の一つですが、最も大切なのは「一生涯口のことで困らない」ようにするためのケアです。それは一度の処置で一生の状態を改善するのではなく、一生を逆算してどの時期にどういう処置をしていくかを考えて行うものです。

ひどくなってから「だめな歯は全部抜く」というのは、その場しのぎの治療でしかありません。できればそうしなくてもいいような管理を、若いうちからしておくのが理想です。

 

高齢になっていろいろな病気を持って、麻酔のリスクが高くなってしまってから「口がくさいけどどうしよう」とか「歯が痛くてごはんが食べにくい」といった子が沢山来院します。もっと早くに対処しておけば、口の問題も、もしかしたらいくつかの病気もなく過ごすことができたかも知れないと思うと、残念に思います。病院でケアや治療を早い段階でおすすめしていてもそうなってしまう場合もありますが、高齢になるまで一度もそういう説明を聞いたことがないというご家族もいるのが残念です。

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