先日の学会で展示されていた猫のトイレ。
広告を見たことがありましたが実物を見るのは初めて。なんと猫がトイレに入ると、その都度「体重」「尿量」「尿の回数」「トイレの滞在時間」「その時の気温」を記録してくれるというもの。
猫は泌尿器疾患が多く、病院にも尿の出が悪かったり、最悪の場合は「尿が出なくなってしまって」来ることがあります。そうじゃなくても、健康診断の際に「一日の尿の回数は?」と伺ってもわからないことが結構あります。猫のトイレはこれまで「手入れが楽になる」方に機能が進化していて、場合によっては週1回しかトイレ掃除をしないといったこともあるようで、そうすると「一日何回トイレをしているか」というのがわからないことになります。
このトイレがすごいのは、それを自動で記録してくれること。そしてスマホでデータとして見ることができることです。尿の回数だけじゃなく体重の変化も記録してくれます。腎臓が悪くなってきた猫ちゃんに「定期的に体重を測るといいですよ」とお話をしますが、なかなか続かないものですが、これなら大丈夫。勝手に図ってくれますから(^^)
更に良く考えられていると思うのは、最大3匹の猫ちゃんまで、首輪にタグを付けておけば識別して記録してくれること。「誰かが赤いおしっこをしているけど誰かわからない!」なんてことも防ぐことができますね。
健康管理に尿検査は欠かせませんが、自宅での日々のトイレ事情を記録しておくだけでも病気の早期発見、早期治療に結びつきます。来院時にこうしたデータを持ってきてもらえるととても助かりますね。これはぜひ活用して欲しいものです。