呼吸回数に注目 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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呼吸回数に注目

新聞についている猫のコラムを読んで「うちの猫が半年前から呼吸が早い」と気にして連れてきくれたCちゃん。

食欲もなくはないけど昔より食べるのが遅くなり、他の猫と比べても動きが少ない。昔は8kgとかなりの肥満だったが、だんだん痩せてきて6kgを切ったということでした。来院時の体重は5.7kg(それでも体型は標準+α)。

診察台の上においたキャリーケースの中でCちゃんの呼吸の回数はたしかに早い。病院に来て緊張している背もあるかもしれないと思いましたが、自宅でもそのくらいの呼吸の速さということでした。幸いCちゃんは大人しい性格だったので、そのまま超音波検査を実施。

検査の結果は「胸水貯留」と「肥大型心筋症による心不全と心房内血栓」が確認されました。そのまましておくと呼吸困難になったり、血栓症で突然死や後肢の麻痺を引き起こす怖い病気です。なかなか気づいてもらえず、動くこともできないくらい呼吸が苦しくなってから来院する場合もあり、そうなると病院に来た緊張だけでも呼吸が停止してしまう場合もあります。今回はご家族が新聞のコラムを読んで早めに来院してくれたので、そんなことはなく検査をすることができましたし、今後についてご家族で相談していただく時間ができました。

 

「なんか変だなぁ」と思っても、猫では見た目にひどい症状が出るまでご自宅で様子を見る傾向が犬よりも強いと言われています。しかし猫は犬よりも症状を隠す動物。「明らかに変」となったときには手遅れなことも多いので、普段から様子に気をつけて小さな変化に気づいてあげることが重要です。そのことを改めて再確認しました。

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