先日ここにも書きました、シャープのAI猫トイレ。
なんと、トイレ自らが猫の体重や排尿回数、排尿量などをチェックして、お知らせしてくれるというもの。
猫が1匹で毎日トイレを掃除していれば、排尿の回数やおおよその量は砂の塊具合などをみて判断がつくことが多いと思いますが、最近増えてきているシステムトイレ(尿がチップの下のシートに落ちるようになっているもの)だと、シートの交換が週1〜2回だったりするので、「1日何回くらい排尿していますか?」と問診の際に聞いても「わからない」ということが多々あります。
ましてや、猫が複数いると、誰が何回していて・・・というのはもう全くわからないことが多いですね。
そんなわけで、先日もここに書きましたし、患者さんでも排尿回数をチェックしてほしい方におすすめしているのが、最近発売になったシャープの「COCORO PET」というトイレ。
← これです
簡単な説明は受けたことがありましたが、おすすめしているのに自分が使ってないのもおかしいだろう・・・ということで、導入しました。通常のシステムトイレと似ていますが、その下にはかりを搭載していて、猫が入ったことを感知し、その時の体重やどのくらいの時間トイレに入っていたか、などを測定してくれます。
毎日これを自動でしてくれるなら、その手間を考えると非常に便利。
なかなか気づいてもらえない膀胱炎などの下部尿路疾患が重症になる前に見つけられる可能性がありますし、ゆっくり進行する慢性腎臓病などの病気も、排尿回数と量を若い頃から記録しておけば早期発見に繋がる可能性があります。
見た目は普通のシステムトイレ。うちの猫はこれまでフード付きの猫砂トイレだったので、すぐに受け入れてくれるかどうか・・・。最初はこれまでのトイレと併用して様子を見るのが良さそうです。
一応様子を見に出てきた「つき」ちゃん。シャープのHPの猫ちゃんとちょっと似てます。
このトイレ、価格も結構するのですが、猫の一生使えると思えば悪くありません。そして「若くて健康なとき」の排尿回数や排尿量を知っておくと、そこからの変化に気づくことができますから、「なんか変だな」と思ってからの導入より、早く導入するのが良さそうです。そもそも人間が「なんか変だな」と気づくよりもっと前に気づくことができるようにするためのものですね。
複数猫がいても、首輪に簡単なタグを付けることで、どの猫が何回トイレに入っているかまで記録してくれます。ただし猫の数+1のトイレ数が必要なので、すべてを一度にこのトイレにするのは金額的になかなか度胸がいります。でも一つだけ買えてもあまり意味がないし、悩ましいところですね・・・少しずつ入れ替えて言って最後は全部これにする・・・ってのがいいのかもしれません。
猫ちゃんのいるお宅に、是非いかがでしょうか。