狂犬病の話 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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狂犬病の話

4月といえば狂犬病予防接種の季節ですね。「狂犬病」といってもどんな病気なのか知っていますか?メールマガジンにも書いて配信させていただきましたが、重要な内容なのでこちらにも載せておきますね。

▼狂犬病ってどんな病気?
狂犬病ウイルスに感染することにより発症する感染症です。ヒトを含むすべての哺乳類に感染する人獣共通感染症で、有効な治療法がないため100%の致死率を持つとても怖い感染症です。日本国内では、犬は1956年以降、人でも(海外で感染した例を除くと)同年以降、発症の報告はありません。(厚生労働省調べ)

▼どうやって感染するの?
狂犬病ウイルスは感染動物の唾液中に多く存在しており、咬まれることによって傷口からウイルスが体内に侵入し感染します。アジアでは主に犬が感染源となっています。

▼感染したら、、、
感染後すぐに発症するのではなく潜伏期間が存在します。狂犬病ウイルスは神経系を伝って脳へ侵入していくため、咬まれた部位によって潜伏期間は異なりますが平均約1か月前後と言われています。発症すると、元気消失・食欲不振・発熱などが現れ、いつもと違う行動(急に近寄らなくなる、攻撃的だったのに従順になる)が見られるようになります。病気の進行に伴い、唾液や涙が多量に分泌され、過剰な興奮状態・攻撃的になり狂暴な顔つきになっていきます。そして最終的には麻痺などの神経症状が現れ、呼吸障害によって死に至るのです。

▼必ず予防を!
狂犬病はワクチン接種で防ぐことが出来る感染症です。日本では「狂犬病予防法」によって生後90日齢以降のワンちゃんに対し、ワクチン接種が義務づけられていて、罰則もあります。現在日本には感染しているワンちゃんは存在していませんが、いつ海外から日本に入ってくるかわかりません。怖い狂犬病から愛犬を守るためにも年に1度のワクチン接種を受けてくださいね。

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