春の検診と病気の進行 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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春の検診と病気の進行

うちの子を病気にしたくないと思わない人はいないと思いますが、では何をどう気をつけたらいいかというと分からないことも多いのではないでしょうか。

春先4月から6月頃は、狂犬病の予防注射やダニの予防、その後はフィラリアの予防と、犬を飼われている方にとっては動物病院に行く機会が多い時期です。

当院でも、年に数回来院される方のほとんどがこの時期に一度は来院されます。

ひさしぶりに来院された子を見ると、小さかった子が大きくなっていたり、若かったこがそれなりに歳を重ねてくるのがわかります。特に身体検査をすると、体重の変化や体のあちこちの変化を感じることも多いものです。

できるだけそうした変化を細かくお伝えし、ご自宅での過ごし方の改善のお手伝いができるようにと思っていますが、例えば目がちょっと白くなってきていたり、歯肉が赤くなってきていたり、関節が少し動きが悪くなってきたり、心臓の音に雑音が混ざるようになってきたりといった変化は、日常の生活の中ではまだほとんど症状として現れていることがなく、ご説明しても実感としては感じにくいのではないでしょうか。

しかし、そのこが同じように生活をしてさらに1年経過して来院すると、場合によっては取り返しがつかない位病状が進行している場合があります。犬にとっての1年は人間にとっての病気の進行の4〜5年分に相当すると言われています。

病院での身体検査やその他検査でちょっと異常が見られていると言われたら、それが症状として目に見えるまで待つのではなく、症状として現れない段階で少し病院に行く頻度を増やして早め早めのチェックをしてあげるようにしてください。

異常が始まっていても症状が出ないで快適に過ごせる期間を長くしてあげる工夫はたくさんできます。ただ、異常が目に見えるほど進行してしまったり、犬や猫が異常を感じるほどの状態になってしまうと、その違和感を改善してあげるのは簡単ではありません。

病気は意外と早くから始まっています。ただ、本当の始まりと健康の間は緩やかに始まっているのです。健康から少し病気に傾き始めた時に気づいてあげられれば、病気の進行を止めたり、進んでからでは治らない病気を治すことができる場合も多いのです。

見た目の健康を信用しすぎないようにしてあげてください。

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