家庭にいる成犬、成猫の6割以上が肥満といわれています。犬や猫の体重は「ボディコンディションスコア」というものでチェックされます。
最近の報告では、例えば心臓が悪くなった犬では太りすぎも良くないけれども痩せているのも良くないということがわかりました。過去には心臓が悪いと心臓の負担を減らすために痩せた方が良いと言われていた時代もあるのですが、現在は心臓が悪くなったら極端に太っていない限りはできるだけその体重を維持するようにした方が寿命が長くなることがわかっています。
心臓病が進行すると末期には食べているのに痩せてしまう心臓性悪液質と言う状態になります。その時に痩せているよりも蓄えがあった方が体にとっては有利に働くようです。
猫の調査でも、極端に太っている事痩せている子が寿命が短いことがわかっていますが、標準からややぽっちゃりしている子が1番寿命が長いようです。
こうした極端な太り過ぎ痩せすぎが体に良くないと言うデータは人間でも多数出ているようですね。
こうしたデータは、必ずしも太っていればいいというものではないので注意が必要です。また体の状態や病気によっては、太っていることでなってしまうものや痩せなければ改善しないものもあるのですべての子に違いに当てはまる、のではありません。その子その子の体に合わせて考えなければいけませんが、一概に全ての子が遅くてすっきりした体型維持しなければいけないと言うものでもないということになります。
犬や猫の体重管理はご家族やその子と接する周りの方のご飯やおやつをあげるようにほぼ左右されます。人間と違い運動量による消費の変化というのはそれほど多くありませんし、自分で冷蔵庫開けて何かを食べてしまった事は無いので、あげなければ食べることができません。
健康考えて、きちんとした体型を管理するためには、定期的に体重を測ってあげたり、身体検査をしたり、ときには健康診断をしてあげたりといったことも必要になります。その子の理想的な体重体系については動物病院にご相談ください。