下痢や嘔吐で来院するこの中には、気づかないうちに何かを食べてしまっている・・・ということがあります。
お腹を壊したきっかけになるようなことをお伺いすると、家の中を自由にしていて何かよく食べては吐いたりしているとか、お散歩中草むらに顔を突っ込んでよく何かくわえていると言うお話を聞くことがあります。プラスチックのおもちゃやぬいぐるみのワタ、小さなボールや消しゴムなど、誤って食べてしまって手術をしてなくならなければなってしまう子がたくさんいます。
普段からいろいろなものを口にしないようにしておくとか、環境小さいものをおかないようにするとか、目を離すときはサークルに入れるようにするとか、防ぐ方法はいろいろあると思います。食べて危険なものかどうかの判断は犬にはできません。
人間の子供も何でも口に入れてしまうので、家の子供が小さいときは区役所で「これより小さなものは口に入ると危険です」と書いた紙をもらってきていたのを思い出しました。犬の口は思ったより大きなものも飲み込んでしまいますし、大きなものも場合によっては噛みちぎって飲み込んでしまいますから、子供よりももっと危険です。
家の中を見渡して、犬の口に入る大きさのものが犬の届くところにないかどうかを確認してみてください。
防げた事故で手術をしたり場合によっては命にかかわるようなことにならないようにしましょう。
