昨日に引き続き、猫の話を。
犬と違って猫はなかなか病院に行く機会がないと言われます。確かに犬は散歩のついでに病院によってくれる子もいますし、爪切りや耳掃除、普段の健康診断としての身体検査など、病院に来るちょっとしたきっかけがあります。マダニやフィラリア予防、狂犬病の注射など、毎年やらなければならないものも多いので、それも病院へ来るきっかけの一つとなっています。
対して猫ちゃんは、見た目に健康だと特別病院に行くきっかけはありません。定期的につめきりに来ている子や年1〜2回の健診として血液検査をしている子はいますが、犬ほどではありません。
病院に普段いらっしゃらない方に伺うと「特に具合悪く見えないので健康だと思う」という方が結構多くいらっしゃいます。
犬は具合が悪いと足を引きずったり、元気がなくなったりします。猫は具合が悪い時には「動かなく」なりますが、もともと普段から散歩に行くわけでもなく、はしゃいで飛び回るようなこともないですから、いつもと「あまり変わらない」ように見えます。しかし実際には痛みや体調の不良を抱えている場合もあります。入念な身体検査で分かる異常もありますし、血液をして初めて分かる以上もありますが、このあたりは犬と同じ。早く見つけてあげられれば治療の選択肢も多く考えることができます。
当院では、毎年誕生月に健康診断をおすすめするためのダイレクトメールを送らせていただいています。そうした機会に是非健診をお受けください。