白内障 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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白内障

犬も高齢になると白内障になる子もいます。ぱっと見似たような「目が白くなる」ものの中には「核硬化症」と言って特に問題とならないものもあってきちんとした鑑別が必要なので、「目が白い」と思ったらまずは動物病院で診てもらうようにしましょう。
白内障が厄介なのは、見えなくなる以上に「目の違和感が出る」元になることです。具体的にはブドウ膜炎や緑内障の原因になる可能性があり、そうなると「痛み」や「違和感」が強くなり、それを取り除くために手術(この場合は状況により義眼にしたり眼球の摘出をしたりとなるのですが・・・)が必要となる場合があります(目の痛みはなかなか点眼薬や鎮痛薬でのコントロールが難しいため)。
ですので、白内障がかなり進んでいるのであれば、そうした状況になる確率を減らすため(なくなりは残念ながらしないのですが)、点眼薬を普段から使用するのが今は一般的になっています。抗炎症作用のある点眼剤を日常的に点眼しますが、欠点として角膜障害を起こすこともあるので、定期的に目のチェックをしながら使用するということになります。
この他に、見えないなりに生活を快適にするということであれば
・模様替えなどをしないで常に同じ環境で生活できるようにしてあげる(見えなくてもものの位置がわかっていればそれなりに生活ができます)。
・物が見えなくても明るさが分かる場合も多いので、よる真っ暗にしないで常夜灯や足元等をつけて目印にしてあげると、それだけでものの位置がわかりやすくなる子もいます。
・ひげやまつげなど顔周りの長い毛は触覚の役割も果たしています。長いほうが物にぶつかる直前に気付く事ができますから、顔周りのカットをする際もひげやまつげはできるだけ残してあげるほうがいいでしょう。
・あちこち顔をぶつけていると目を傷つけてしまうことも多いので、目やにや涙が多い場合などはすぐに病院で見てもらったほうがいいでしょう。
こうしたことに気をつけることで、視力がなくても元気に走り回りながら過ごしている子もいます。ちょっとの気配りで生活が楽になりますよ。

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