人と同様犬や猫にもいろいろな種類のサプリメントが発売されていますね。
人の病院ではサプリメントを取り扱うことは殆ど無いでしょうが、動物病院ではサプリメントが使われる場面もそれなりに多いです。それは人間の病院と比べると「病気を治しに行くところ」ではなく「健康管理をするところ」だからかもしれません。
最近犬や猫で着目されてよく使われるものに「脂肪酸」というものがあります。脂肪酸にもいろいろな種類がありますが、その中の「不飽和脂肪酸」に様々な働きがあることがわかってきています。オメガ3脂肪酸とか、オメガ6脂肪酸という名前を聞いたことがあるかも知れませんね。
それらが最近着目されているのは、炎症に関与する物質と関係していたり、皮膚の構成成分に含まれていたり、心臓病の発症に関係しいたりすると考えられているから。関節炎などの炎症性疾患、皮膚のバリア機能が低下しているような疾患のコントロールを改善するために使われたり、犬の僧房弁閉鎖不全症が進行すると減ることがわかっているため心臓病の際にも投与されたりします。また認知症の改善も期待されるため、高齢犬の認知症対策として、あるいは認知症を疑う症状が出た際などにも使われます。
こうした脂肪酸のサプリメントは人間用のものもたくさんありますが、犬・猫にはそれに合わせた専用のものがあります。原材料や製造過程は各社違うため、最も有効と考えられるものをおすすめしています。
