この季節、耳を痒がる子が増えます。耳がかゆいのは「外耳炎」になっていることが多いのですが、外耳炎の原因にも様々あります。
耳がかゆい場合、耳垢がたくさん出ていたらその耳垢を顕微鏡で調べ、「何がでているのか」を確認します。細菌やマラセチアといった病原体が見つかることが多く、確定すればそれに対しての治療を行います。
外耳炎をおこすきっかけがはっきりある場合もあります。変わったおやつをあげた後や、湖で泳いだ後・・・なんて子もいました。そうしたきっかけで耳の中の皮膚や細菌のバランスが崩れて外耳炎が起こる場合もあります。
また、若いうちから外耳炎を繰り返す子の中には、アトピー性皮膚炎が関与している事が多いと言われています。耳の中も皮膚の延長で、皮膚が弱いと耳も悪くなりやすいということです。アトピー性皮膚炎の症状が外耳炎だけということもあります(この場合、年齢が上がるに連れて他の皮膚にも問題が出ることが多いですが)。
耳を痒がっているのをほうっておくと、耳の穴が腫れてふさがってしまったり、鼓膜が破れて大変なことになってしまいます。「おかしいな」と思ったら早めにお連れください。