7月も中盤を過ぎましたね。パッとしない天気が続きますが、日中は暑くなるようになってきました。
7月中旬から、フィラリア症予防の始まりです。6月頃から蚊が出はじめて暑い日が続くようになると吸血を始めます。フィラリアは蚊の中にいる寄生虫で、吸血の際に動物の体に入り、そこで成長して問題を起こします。
フィラリア症の予防薬は、体に入ったこの寄生虫をやっつける「駆除薬」です。寄生虫が大きくなって問題を起こす前に退治することが目的なので、蚊が吸血する前や舌直後に飲ませても意味がありません。体内で寄生虫がちょっと育った頃に投与するのが最も効果的なので、「蚊が吸血を始める気温になって1ヶ月後からの投与」がちょうどいい時期になります。それが今頃です。
そのかわり、薬の飲み終わる時期は「蚊が最後に吸血してから1ヶ月以上経過してから」が大切です。もう寒くなってくる頃ですが、ここを飲み忘れると翌年までお薬をのむことはないため、それまでに体内で寄生虫が成長して問題を起こしてしまいます。
フィラリア症の予防薬の投与前には血液検査で「現在感染していないこと」を確認することを忘れないでください。大きくなった寄生虫が体内にいる状態での投薬は致命的な問題を起こす場合があるのです。万が一昨年のおくすりが残っているような場合も、まずは検査を受けてから飲ませるようにしましょう。