外耳炎 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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外耳炎

外耳炎は「外耳」と呼ばれる鼓膜から外の耳道と耳介に何らかの炎症を起こした状態。

人間でこの部位の病気があると「耳鼻科」に行くのかもしれませんが、犬ではここは「皮膚病」の範疇に考えられることが多く、当院でも外耳炎の治療は一日になんども行うほど多い病気の一つです。

外耳炎は「耳がかゆい」「耳が臭い」「耳から汚れが出る」といった症状で来院される場合もあります。これはかなり重症になって耳の外にまで病変が出てくると、普通にしていても異常と分かるこうした症状が見られるのです。

実際にはこうなる前に、耳道内の汚れが増え、最近や酵母菌が増殖するなどの過程を経て、いよいよ症状が出ることになります。

 

動物病院で外耳炎の症状が「皮膚科」の範疇に入るのには理由があります。比較的若い頃(3歳位)までの間に外耳炎を起こし、特に繰り返すような子は、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎と言った皮膚の疾患を持っていることが多いのです。若い頃は「耳しか痒くなったことはない」という子が、中年齢くらいになってから「急に皮膚を痒がるようになった」と言って来院することがあります。これは実は「急に始まった」のではなく、以前からあった症状がひどくなった結果目立つようになってきただけということが多々あります。

外耳炎は、残念ながらひどくならないとなかなか認識してもらえず、放置されていることもあります。病院で耳の汚れを見つけて耳掃除をするとすごく犬が痒そうにするのに、「うちでは痒がってない」とご家族が気づいていないことがあります。犬が耳を痒がるときは、後ろ足で首の付け根あたりを引っ掻いたり、頭をブルブル振ったりする事が多く、そうした動作をしているのに「耳がかゆい」のであることに気づいてもらえていないことが圧倒的に多いのです。

 

外耳炎の治療はまず原因を考えること。悪くなったきっかけ(食事の変更、季節の変化など)がないかを確認し、耳垢の成分を調べて細菌や酵母菌がいないかを確認します。更に外耳炎の程度を知るためには耳道が腫れているかどうか、耳道内が化膿していないかどうか、鼓膜がきちんと存在するかの確認をします。きっかけになるようなことがわかればそれを避けることで悪くならない場合もあります。また多くの場合は一過性の「外耳炎」だけの問題ではなく「皮膚病の症状の一つとしての外耳炎」なので、皮膚炎のコントロールや、皮膚に対するスキンケアに準じた「外耳道のスキンケア」といったことが必要になります。

また、残念なことに根本的に外耳炎を起こしやすい犬種もあります。例えばコッカー・スパニエル。皮脂の分泌が多く、同様に耳垢の分泌も多く、それを放置すると酸化した皮脂の刺激とそれを餌にする細菌/酵母菌の影響で外耳炎が悪化します。外耳炎の悪化により耳道が狭くなるとより耳垢が溜まりやすくなり、最終的には狭くなった耳道の中で炎症が強くなりコントロールができない状態になります。同様の外耳炎はウェスティーなどでも見られます。

当院では、外耳炎に対してまずは原因を調べるための耳垢検査や身体検査を行います。身体検査で異常が見られた場合には追加の検査が必要になることもありますし、外耳炎の原因が皮膚にあるけどはっきりしないという場合には、必要に応じて血液検査やその他基礎疾患を調べるための検査が必要になることもあります。「耳がかゆい」というのは簡単なように見えて奥が深いのです。

ご自宅でのケアができる場合は、月に1回程度の通院である程度いい状態を保つことを目的に治療を行います。ご自宅でのケアができない場合には間隔を詰めて病院でケアをすることでいい状態を保つようにします。いずれにせよ、「今痒くない」ことも大切ですが、「将来耳道の管理ができない状態にならない」ように、軽度の外耳炎を放置しないことが大切です。

 

 

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