心臓の病気 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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心臓の病気

犬でよくみられる心臓の病気に「弁膜症」があります。特に左心にある「僧帽弁」の弁膜症である「僧帽弁閉鎖不全症」がよくみられます。

心臓が悪くなると「咳をする」「呼吸が苦しくなる」という症状を聞いたことがある方も多いようですが、心臓が悪くなってもすぐにそうした症状は見られません。まず最初に、心臓の音を聴診器で聞いたときに「雑音」が聞こえるようになります。これは閉まりが悪くなった弁の隙間を血液が流れて逆流するときに発生する音です。

心雑音が聴取できるようになるのは通常心臓病が始まったごく初期からで、ワクチンやそのほかの理由で病院に来て身体検査をしたときに見つかることがあります。1〜2ヶ月に一度くらいのペースで来院している子では心雑音が聞こえ始めると比較的すぐに見つかることが多いですが、年1回くらいの来院だと「1年前は大丈夫だったのにかなり心雑音が大きい」状態になってしまっている場合があります。7歳を過ぎて高齢期に入ったら、普段から身体検査をしておくということが大切です。

心臓病が進行してご自宅で最初にみられる症状は「動きが減る」ことです。寝ていることが増えたり、ご飯の準備を始めても昔より欲しがらないとか、家に帰っても玄関まで出てくるスピードが遅くなったとか・・・これらが「ちょっと動きが減った」ときに見られる症状です。こういう段階での異常に気付いてあげられるかどうかが大切です。普段の身体検査で「心雑音が聞こえる」ことがわかっていれば、何となく動きが減ったときに「もしかして心臓が悪くなってきたのか??」と考えることがでいると思いますが、心雑音のことを知らなければ気づかないまま(歳のせいかなぁと片付けられがちなのですが)、もっと症状が進んでからの発見になってしまうかもしれません。

心臓病が進行して「心不全」になると厄介です。心臓の働きが体の維持に必要なレベルを下回ってしまう状態で、そのままでは命に関わります。できればその前にきちんと心臓の状態を評価して、「心不全」にならないようにしてあげたいですね。

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