先日夜間病院の先生のお話を聞いていたら、喉に食べ物を詰まらせて夜間病院に駆け込んでくるこの多くは「りんご」「なし」「ジャーキー」なんだそうです。
たしかにウチの病院にも「りんごをあげてから苦しそうにしている」と言う子が何度も来たことがあって「りんごって詰まるんだ」という認識はしていたのですが、札幌の夜を一手に引き受けている夜間病院の先生の話を聞いて改めて「りんごって危ない」と思ったのでした。
そして、結構りんごを食べさせている方が多いのです。動物病院で病気の診断・治療をする際に食事の話になることは多いのですが、ドッグフードの他におやつや人間の食べ物をあげている・・・というヒトの中でもりんごをあげているという率は結構高いようにも感じます。
甘いし、歯ごたえもいいし、家族もよく食べているから貰う機会が多いのでしょうか。
先日、その話を聞いた後にも「りんごってあげてもいいのですが?」と聞かれる機会がありました。ひとかけら食べて命に関わるようなものではないですが、5kgの犬が人間の考えるひとかけらを食べたら、人間がりんご一つ食べたのと同じくらいのカロリーと胃の容積ですよとお伝えし、「もしどうしてもあげるなら絶対に喉につまらない大きさにしてあげてください。命に関わりますよ」と言うこともお話しておきました。
喉に詰まると最悪命に関わりますからね。食べるものを上げるときに注意するのはもちろんですが、家族が食べるときに足元にいて「落としたのを丸呑みしちゃった・・・」と言って喉につまらせてきた子もいましたから、ものを食べる際には注意が必要です💦