まだ雪が多いものの、日差しが春らしくなってきましたね。今年は結局例年並みの積雪量だったようですが、雪解けは早いでしょうか。
春からの予防シーズンに向け、フィラリア症予防薬投与開始時期を確認しようと、HDUという「蚊の体内でミクロフィラリアが感染幼虫に発育するのに必要な積算温度」を計算してみました。結構暖かかったなぁ・・・という昨年の感染開始日は6月8日(札幌)という計算結果でした。2002年〜2018年の平均から比べると一週間ほど早くなっているようです・・・ここにも地球温暖化の影響がみられているのかもしれません。
フィラリア予防薬は「体内でちょっと育ったフィラリア小虫を殺す薬」なので、感染前や感染してすぐに投与しても効果が期待できません。今年の投与開始は7月上旬が良さそうです。
また、この数年の平均的な「感染終了時期」は10月17日ごろで、昨年は10月10日だったようです(以外にも、寒くなるのは早かったようです)。最後の感染時期から1ヶ月後に最後の1回を投与することが必要なので、11月15日以降に一回投与をする必要があります。
ですから、7/15〜11/15の5回投与が良さそうです。
フィラリア予防薬の投与前には必ず血液検査を受けてくださいね。万が一感染している時に飲ませると、一度に多数のフィラリアが死んで血管や臓器に詰まることになり、命に関わる重篤な症状が出ます。予防薬で死ぬなんて、あってはいけません。