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お手紙

先日、19歳で愛猫を亡くされたご家族から、お手紙をいただきました。

もう何年も通っていただいていて、たくさんのお薬も頑張って飲ませていただいていたり、週1〜2回の点滴に通っていただいたりもしていたので、その子の姿を見ることがない寂しさが私にもありますが、頂いたお手紙の中にとても印象深いことが書かれていました。

「長い間一緒に暮らしていると寿命があることを忘れてしまいます」
健康であることは普段意識することはなく、失って初めてそのありがたみが分かると聞いたことがありますが、まさしくそのとおりだと思います。

「あの時もっとこうしてあげればよかった」
亡くなる一週間前から仕事を休んで24時間付ききりでいたこの方でもそう思うのです。

 

自分の親や子供の場合、なんとなく順番が決まっているような気がしていますが、犬や猫では通常は自分より先に年老いて寿命を迎えます。

何も考えずにすごしていると、老いを感じたり寿命を迎えたりしたときに「ああしておけばよかった」といろいろ考えてしまいます。実際にその後迎えた子にはその時の気持ちを込めて色々手をかけて・・・という方もいらっしゃいます。

今目の前にいる、大事な愛犬・愛猫。毎日名前を呼んで、できるだけのことをしてあげて下さい。変化に気づいたときに様子を見すぎず早めに対処をしてあげて下さい。年月は長く感じますが、愛犬・愛猫と一緒にいられる時間は思っているより長くはありません。少しでも健康にその期間を過ごせるように、長くなるように、そしてできるだけ最後に悔いを残さないように、笑顔で見送ってあげられるようにしたいものです(実際にはどんなに頑張っても叶わないのですが)。

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