外の空気が冷たくなり、冬の匂いがする様になりましたね。車のタイヤを交換したり、除雪機の用意をしたりと、この時期はいろいろ準備しないといけないので慌ただしいですね。
最近は重症な歯周病の子が多く、大掛かりな口腔内外科処置が必要になることが増えています。犬ではほとんどの場合そう言う場合は抜歯と言うことになってしまうのが残念です。本当はそうなる前にこまめに処置を行い、抜歯まで至らない様に管理をしてあげられるといいのですが、全身麻酔での処置を年1回程度継続すると言うスタイルはなかなか定着しませんね。
時々「トリミングの時に歯磨きをしてもらっている」と言う方がいらっしゃいますが、月に1回程度の歯磨きはやらないのと同じこと。やはり毎日やらなければ意味がありません。月に一度の歯磨きが例えば五百円だったとして、それを毎日やると一年(365日)で18万2,500円。
病院で全身麻酔をして口腔内の衛生管理をする場合、一通りの検査(レントゲンや超音波検査、血液検査など)と合わせてもこの半分程度。抜歯をする様な大掛かりな処置でもここまではいかない程度の費用です。
意味のない月1回の歯磨きをするくらいなら、
・頑張って毎日歯磨きする・・・その方がずっと効果があるし、上記程度の費用分を自分でやろうと思ったら気合が入りませんか??
・そんな面倒なことできない!とか、やっぱり口を触らせてくれない!!と言う場合は、年に1回、健康管理を兼ねて処置をしてあげてはどうでしょうか。
年1回、きちんとした口腔内衛生の管理をしておくと、死亡リスクが20%低下して寿命が伸びると言う報告も最近されましたし、人間でも様々な病気のリスクを減らすことができると言われていますね。
本来犬の口の中はほとんど匂いがしないもの。匂いの元は口の中で増えている細菌です。顔を舐められて「臭うな」と思ったら、それは愛犬の口の中で細菌が増殖していると言うこと。それを放置すると歯周病が進行するし、細菌による様々な問題がゆっくりじわじわと進行していくことになります。
犬猫の健康管理については、見てみないふりをせず、早めの対処をした方が絶対に良い結果が待っていますよ。