犬や猫の獣医療も細分化される分野が増えてきています。そんな中私が開業当初より力を入れてきている分野の一つが「腫瘍・がん」です。そんな中での最先端の情報交換場所は「小動物がん学会」です。
開業当初は「小動物がん研究会」という組織で、その頃からこの分野に力を入れて通っておりました。
この学会(当時は研究会)は認定医制度も早くから取り入れていて、私も講習を受けて試験を受けて、二種認定医の資格を取得しました。またその後も年2回開催される学会に参加して来ました。
昨年夏からはCOVID−19の影響でウェブ開催となりました。そのおかげで本州まで行く時間も費用もかからずに学会に参加できるようになりました。これまで病院を臨時休診にして参加していた(それも学会の前後、通常の休診日も使って)のに、仕事が終わった深夜でも参加できるのです。とても便利でありがたい。
その一方で、講師やその他の先生方と話をしたり、実際の会場では普段使わないような器具や薬などを企業展示で見ることができていたりしてそれはそれで有意義だったことが全て切り捨てられてしまい、会場での学会・セミナー・討論会などだけになってしまったのが残念な部分です。
ときにはそうした、ちょっと無駄かもしれないことが、実際にはとても大切だったのだということに気付かされます。
仕事の後に学会動画を見ていると、気をつけないと寝不足になりますしね・・・
それでも、こんな状況下でも最新の情報が得られるというのは便利なものです。ありがたいですね。