家庭でできる健康管理・・・おしっこ | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

家庭でできる健康管理・・・おしっこ | すぎうらペットクリニック

011-887-4880
アクセスマップを見る

36号線と滝野御陵線の交差点から御陵線を南西に200m

Informationいぬとねこのための情報

家庭でできる健康管理・・・おしっこ

うちの子が一日何回おしっこをしているか・・・知っていますか?

室内犬だとペットシーツを取り替える回数や散歩の回数である程度把握できますね。室内猫の場合は猫砂の塊の数などで把握しやすいかもしれません。

おしっこの回数はその子の健康状態の確認の一つとして有用です。普段と同じ生活をしているのに「おしっこの回数(量)が多い」「おしっこの回数が減った」というのは何らかの異常が伴っている場合があります。

犬や猫は人間のようにアルコールを摂取したりコーヒーを飲んだりしません。フードをふやかしたり、人間の食べ物(塩分の多い)を食べたりしなければ急に飲水量や尿量が増えたり減ったりすることはありません。

ある日突然一日だけ排尿回数が多いとか、いつもより1回排尿が少ない程度であれば大きな問題では無い場合もありますが、これらが継続する場合には注意が必要です。

 

コーギーのKちゃんは「1週間前から水を沢山飲んでおしっこも多い」と来院されました。お話を伺うと食欲もなく、今日は吐いているということ。水を沢山飲んでいるという割には口の中が乾いて脱水している感じがありました。

検査をしてみると、Kちゃんは重度の腎不全の状態でした。腎臓が悪くなると尿を濃縮する力が弱くなり、薄い尿が多量に出るようになります。その分水分が失われるため水を沢山飲むようにもなります。実際にはこうした飲水量や尿量の増加は血液検査で異常値が出たり具合が悪くなったりするよりずっと前から起こっていることが多いのですが、ゆっくり数年かけて進行するとなかなか気づけないものです。

食欲がなくなるほどの腎不全になるとすぐに調子が良くなることはありません。Kちゃんもまずは点滴で状態の改善を目指しています。

mix_n

いぬとねこのための情報一覧へ >