犬では歯が全部で42本もあるって知ってましたか?
ちなみに、猫は30本。人間は親知らずが全部生えたとして32本だそうです。
犬の歯がいかに多いかわかりますね。
犬ではそもそも歯が多い上に、小型犬・超小型犬では顎の骨が小さく、中には歯が治まりきらない場合があります。なので実際に生えている歯を見ると数が合わないということもあります。
歯が「ない」場合、全くなければあまり問題になることはありませんが、「あるんだけど生えてきていない」場合には、埋まっているところの顎の骨を溶かして問題を引き起こす場合があります。なので、歯が少ないときは「本当に無い」のか、「あるけど生えてきていない」だけなのかを確認しなければなりません。
このような場合、ただ歯が無いように見えますが・・・
レントゲンを撮ってみると変な向きにはが埋まっているのがわかりますね。
当院では、歯科処置の際には必ずすべての歯のレントゲン写真を撮り、埋まっている早顎の骨のチェックまでするようにしています。
また最近はこうしたケースが多いことから、2021年10月から、1歳未満の犬の去勢手術・避妊手術の際には歯のレントゲンをすべて撮影し、きちんと生え変わっているかの確認をするようにしました。これにより後々歯の数が足りないことがわかったときに、もともとなのか、はじめは生えていた歯が途中でなくなったのかといったこともわかるようになります。
少しでも愛犬の歯に興味を持っていただき、口腔内環境を良くするようにしてあげていただければと思います。