皮膚の表面に何か触る…何かしこりがある！となったらまず病院へ行きましょう。
皮膚のしこりがなんなのかは、見た目だけではなかなか分かりません。袋状になって中身が溜まったものから、細胞が詰まった腫瘍、その腫瘍の中でも良性のものと悪性のもの…最初の段階では針生検を行って何が疑われるかを調べます。
悪性腫瘍が疑われる場合、必要なことは残さず取ってきちんと組織検査をすることです。それによってその先どうするかを検討する必要があります。
悪性腫瘍じゃない場合、そのままにしておいても問題ないこともありますが、よく触る場所にある場合はなんとかしてあげたい。でも全身麻酔するほどでもない…ということがありますよね。
当院ではそういう場合に、医療用レーザーを用いた蒸散を行います。
「蒸散」とは組織にレーザーファイバーを接触させてレーザーを照射することで高熱を与え、組織中の水分や血液を瞬時に沸点に到達させ、組織を加熱気化させて消失させてしまう（これを蒸散といいます）最新で低侵襲の手術方法です。 強い蒸散効果と止血効果によって、痛みが少なく、出血もしません。
処置中あまり動きが激しいと目的部分以外を傷つけると困るため、目の縁や動きが激しい子の場合は鎮静薬の投与が必要なことはありますが、ほとんどの場合は局所麻酔程度で実施が可能です。
処置の時間も小さなものではかかりませんし、処置後もすぐに帰宅することができます。高齢や基礎疾患があってもほとんどの場合で問題なく処置が可能です。
皮膚に気になるしこりを見つけて心配、なんとかしたい、という時はご相談ください。