マダニ予防の時期が近づいてきました | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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マダニ予防の時期が近づいてきました

だいぶ雪溶けが進んで、一気に春になってきましたね。
今年は雪解けが早く、マダニの活動も早そうです。

マダニは卵から孵化した状態で雪の下の地面で越冬していて、雪が溶けると活動を開始します。血を吸って成長を繰り返し、秋に産卵してまた冬を迎えます。そしてその一生の間に3回も寄生して吸血をします

予防薬が普及したので10年くらい前と比べるとマダニをつけてくる子の数は減りましたが、予防していない子では依然としてつけてくることが多いです。以前は「山へ連れて行ったら」と言った子が多かったのに今は「近くの公園で」「草むらに入らないように気をつけていたのに・・・」という子にもマダニが付きます。きっと身近なところまでマダニが増えているのでしょう。

犬および外へ出る猫は、そろそろ予防薬の準備を始めましょう。当院では4/1頃の投薬をおすすめしていますが、家の周りに草むらが多かったり、日当たりが良くて雪解けが早かったりする場合はそれより早くつけたほうがいいかもしれません。

犬では飲み薬あるいはスポット剤(つける薬)で、猫ではスポット剤でほぼ確実にダニ予防ができます。人間は「肌を出さない」「帰宅したら体を隅々までチェック」といったアナログな方法しかありませんが、犬や猫ではずっと簡単・確実です。そのうち人間にもこういう薬ができればいいんですけどね。

 

マダニが恐ろしいのは、マダニ自身ではなくマダニからうつる感染症。札幌近郊ではダニ媒介性脳炎というウイルス疾患の発生が恐ろしいです。死亡率も高く、死亡しなくても重度の後遺症が残る厄介な病気です。犬でも同様の症状が出ると言われています。

 

万が一マダニが寄生しているのを発見したら、下手に触ったり引っ張ったりせずにそのまま病院にお連れください。早期にきちんと対処できれば最小限の傷で取り除くことができます。

 

予防できる病気はきちんと予防しましょう。

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