心臓病のセミナーに参加しました | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

心臓病のセミナーに参加しました | すぎうらペットクリニック

011-887-4880
アクセスマップを見る

36号線と滝野御陵線の交差点から御陵線を南西に200m

Informationいぬとねこのための情報

心臓病のセミナーに参加しました

自分の知識の確認と更新のために、定期的に各分野のセミナーを受講するようにしていますが、先日は犬と猫の心臓病のセミナーを受けました。

犬でも猫でも、心臓が悪くなると「心不全に伴う症状」が出てきます。
ご自宅で何も知識がない状態で気づく症状としては「咳」や「失神」ですが、これらが見られるのは心臓がかなり悪くなってから。

最も早く見られる心不全に伴う症状は、「運動不耐性」です。

その症状とは「若い頃で来ていたことをしなくなる」こと。

例えば犬では・・・
・以前は1時間でもグイグイ引っ張って散歩していたのに、ちょっと歩くと引っ張らなくなる
・家族が帰ってくると玄関まで迎えに来ていたのに、途中までしか来ない
・食事の準備をすると飛びついてきていたのにおとなしく待つようになる
・人が来るとずっと吠えていたのにちょっと吠えたらやめるようになる
等といったもの。

猫では・・・
・高いところへ上がらなくなる
・走り回らなくなる
・爪とぎをしなくなるので爪が厚く伸びるようになる
・寝ている時間がのびる
などです。

これらは気にしてみていないと「こんなもんかな」とか「年だからかな」となってしまいがちですが、何らかの原因で「疲れやすい」状態になっていることもあるのです。

心臓は取替が効かないので悪くなったらその先一生その心臓で生きていく必要があります。悪くなる前に発見できる可能性があるとすれば、ご自宅で様子の変化に敏感に気づいて病院へ連れてきてもらうことしかありません。ご家族が「なんとなく元気がないかな・・・」と思ったときはたいてい結構元気がなくなっています。

気になる様子があるときは早めに病院を受診するとともに、定期的な検診を受けることをおすすめします。

いぬとねこのための情報一覧へ >