季節の変わり目だからか、すっきりしない天気のせいなのか、このところ「下痢をしている」「食欲が無い」といったご相談を受けることが多くなっています。
消化器症状と呼ばれる下痢・嘔吐・食欲の低下などは様々な原因で起こります。封を開けて時間の経ったフードでは油焼けした成分が原因となることもありますし、同居ネコのフードをこっそり食べちゃって・・・とか、出かけた時に普段あげたことのないおやつをあげちゃって・・・といったようなものであることもありますが、重大な内科疾患を持ちながら症状が似たような消化器症状ということもあります。
こうしたワンちゃん・ネコちゃんが来院された場合には、まずはよくお話を聞いて現在の状態や原因になりそうなことを確認します。症状が「1週間前から」ならまだいいほうで、場合によっては「2カ月前から」なんて長期にわたる場合もあります(あまり様子を見すぎると、消化器症状も原因疾患も重症化する場合がありますので早めにご相談くださいね^^;)。
様子を見る時に、「いろいろご飯を変えてみたけど・・・」「あげる量を減らしていたのですが・・・」といったお話もよく聞きます。症状のある時に食事を抜いたり減らしたりすることが良い場合と悪い場合があり、結果的に重度に脱水や削痩していることもあります。病院での診察後治療の一環としてご支持する場合はありますが、治療をせずに実施すると病状を悪化させることもありますので、できるだけご自身で判断されることはおやめください。
それから、消化器症状で病院にかかる場合、血液検査やレントゲン検査、超音波検査を実施する場合もあります。消化器症状があるのに来院前に食事を食べさせていらっしゃる場合もありますが、検査・治療への影響を考えて来院日には食べさせないでお連れください。
原因のはっきりしない消化器症状は、治り具合も診断に必要な判断材料となります。様子に気をつけて、気になることがあればその都度ご相談ください。