昼過ぎの時間に「突然ひっくり返った」と来院されたのはJちゃん。
普段は他の病院で抗癌剤治療を受けているとのことでしたが、そこがお休みのタイミングで急に具合が悪くなったということで、清田区の協力病院会をご利用頂きました。
Jちゃんは来院された際には横たわって外からの反応がない状態でしたが、「もしかすると人間の薬を間違って飲ませたかもしれない」ということでした。
抗癌剤投与中ということで状態の急変の可能性も考えて検査をしながら治療を開始、ひと通りの検査結果と、間違って投与したかもしれないお薬の拮抗薬に対して反応があったことから状態の改善がみられ、普段かかられている病院に無事にお返しすることができました。
犬や猫のお薬には、人間のものを流用しているものが少なくありません。また動物用のお薬でも人間のお薬と見た目は似ています。犬や猫のお薬を間違って人間が飲んでも困りますが、その逆も困ります。薬によっては人間と犬・猫の体重差からかなり強い作用が出ることもありますし、血圧を調節するお薬や鎮痛消炎剤、睡眠薬など過剰投与で命にかかわるものもあります。
お薬の管理に十分ご注意下さい。