「のら」ねこ | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

「のら」ねこ | すぎうらペットクリニック

011-887-4880
アクセスマップを見る

36号線と滝野御陵線の交差点から御陵線を南西に200m

Informationいぬとねこのための情報

「のら」ねこ

野良猫の手術をしてもらえますか?という相談がときどきあります。

 

当院では、「外にいてフードを与えている猫」ちゃんはそのご家庭のネコちゃんとして、他のネコちゃんたちと同じようにきちんと対処させていただいています。ワクチン接種と手術前の身体検査/血液検査をお受けいただいた上での手術です。

 

「野良猫だから安く手術をして欲しい」と言われる方もいるのですが、同じ生命を扱うものですし、「野良猫だから痛み止めをやめる」とか、「野良猫だから安い手術の材料(縫合する糸など)にする」とか「消毒の手順を減らす」とか・・・そこまでやってもそれほど大きく料金が変わることはなく(数百円〜数千円)、むしろ治りが悪くなったり術後の体調が悪くなったりということを考えるとメリットはほとんどありません。「野良猫だから検査はいらない」という方もいらっしゃいますが、自宅でよく様子が観察できる室内の猫と違って体調の把握が不十分でなおかつ伝染病のリスクも高いですし、麻酔や手術で具合悪くなってほしくはないですし、伝染病を持っていれば院内の他のネコちゃんにうつっても困りますし、予防接種と血液検査はどうしても必要です。

 

そもそも、野良猫が何も無いのに家に住み着くということは殆どありません。特に数匹の猫が一箇所にいるということは不自然なことです。猫は自分の食べ物を確保できる範囲を縄張りにすると言われていて、通常はひとつの縄張りに一匹の猫で生活します。人間が中途半端に食事を与えると、そこに食事があるということで複数の猫が集まってきてしまいます。本来単独行動の猫が集まって生活すると、伝染病が蔓延する原因にもなります。

 

そもそも病院のある札幌郊外では、外で生活している猫が「健康に長生き」することは難しいでしょう。車通りも多いし、伝染病を持った猫もいます。人間にも問題を起こす回虫などの寄生虫を持っていたり、最近ではノミを持っているコもいるため、衛生的にもいいものではありません。

 

猫に食事を与えるのであれば、きちんと家の中に入れてあげてください。そうでなくても「うちが飼主です」と言ってあげて下さい。

いぬとねこのための情報一覧へ >