シーズー犬のPちゃんは、数日前に眼がしょぼしょぼするということで来院されました。
目の異常は表面から見える部分だけではない場合もあるため、こうした異常に対しては表面から眼の奥までどの部分に異常があるのかをひと通り検査する必要があります。
今回は眼の一番表面、角膜と呼ばれる部分のの傷(角膜潰瘍)でした。治療を提案して経過を見せてもらうために来院していただきました。目の病気は一歩間違うと失明につながるため、ご自宅での管理と定期的な病院でのチェックが欠かせません。角膜潰瘍の治療は点眼薬や内服薬を用いますが、重症な場合には眼瞼を縫合して眼帯状にして治療を行ったり眼球そのものを手術する必要があります。眼球の手術は特殊な分野なので、眼科の専門医を紹介させていただく場合もあります。
Pちゃんの目はこれでもだいぶ良くなってきているのですが、もうしばらく治るまで時間がかかりそうですね。